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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「この馬鹿!!! 高所恐怖症のくせに、どうしてあんな所に登ったりしたんだ!!?」

「にゃにゃ・・・ごめんなさい。」

数分後・・・・やっと泣き止んだ僕は、カインさんにお説教されていましたにゃ。

「それよりも、どうして屋敷の敷地から出てこんな所にいたんだ!!?」

「そ、れは・・・」

僕はカインさんに聞かれるまま、先ほどまでのことをすべて話しましたにゃ。

「真猿の奴・・・・」

カインさんは僕の話を聞き終えると、低く唸りましたにゃ。

「はぁ・・・とりあえず帰るか。 亮様達もそろそろ帰って来るだろうし。」

「・・・はい。」

カインさんはいつものように僕を背中に乗せると、小走りで屋敷に戻り始めましたにゃ。

「カインさん・・・」

「なんだ?」

しばらくして、僕は疑問に思っていたことを口にしましたにゃ。

「どうして僕の居場所がわかったんですか?」

「そんなことか。 俺は犬なんだぞ? お前のにおいをたどってきたに決まってんだろ。」

そういう事ですかにゃ。

「ったく・・・急にお前がいなくなって、俺がどれだけ心配したと・・・・」

「ぇ?」

車の音にかき消されて、カインさんがなんて言ったのか聞こえませんでしたにゃ。

「なんでもない。 急ぐぞ。」

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