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BL~中編・長編集~

第16章 ~Riproduzione~

「ん・・・」

目が覚めると、窓の外はオレンジ色に染まっていた。

「あ、起きた?」

その時ちょうど、近藤と松下が保健室に入ってきた。

「具合はどう?」

「ん。 大丈夫。」

体を軽く動かしながらそう答える。

「よかった。」

「じゃ、帰るか。」

松下から俺の荷物を受け取り、二人と校舎を出る。

「ねぇ、潤也。」

「ん?」

駅に向かう帰り道、近藤に話しかけられた。

「そんなことないってわかってるんだけど・・・・」

「??」

なんだか近藤の顔が暗い。

「潤也には、その・・・・未来がわかるの?」

「え?」

なにを言ってるのかわからない。

「優太、お前なに言ってるんだ?」

「うーん・・・」

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