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BL~中編・長編集~

第16章 ~Riproduzione~

電車に乗り、俺は豊に声をかけた。

「今日、俺の家に来ないか?」

「・・っ・・・」

そう誘えば、豊は顔を赤らめた。

もしかして、期待してくれてるのだろうか。

「ダメ?」

「・・・・・行く・・」

豊の返事に俺が顔をほころばせたのは、言うまでもない。

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「豊、大丈夫か?」

「ん・・・・平気だよ、このくらい。」

隣で寝ている豊にそう声をかけると、豊からそう返事が返ってきた。

「ごめんな、無理させて。」

「だから、平気だって。」

一日に二度も豊を求めてしまうなんて・・・・

恋人失格だろ。

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