BL~中編・長編集~
第20章 ~君は親友~
「可愛い。って言ったのが、そんなに嫌だったんですか?」
「…は?」
安藤の言葉に驚き、一瞬言葉を失う。
(なんか…勘違いしてないか…?)
俺が一人で先を歩いていたのは顔が赤いのを安藤に見られたくなかったからで…
別に安藤に可愛いと言われたからではない。
「謝りますから、機嫌直して下さい…」
(こいつ…俺といる時はそうでもないくせに、外に出るとヘタレになるのか?)
しかし、そんな安藤をも愛しく思っている自分がいて…
そう思い、大きくため息をつくと、安藤に笑顔を向ける。
「別に怒ってないから…もうそんな顔するなよ。」
「先輩!!」
俺の言葉に安藤は満面の笑みを浮かべた。
嬉しそうに笑う安藤を見て、自分も嬉しくなり、気がつけば一緒に笑っていた。
「ほら、早く映画見ようぜ?」
「はい!!」
その後は、映画を見て、昼食をとって適当な場所をぶらぶらした。
そして、現在3時10分…
「もう3時か…早いな…」
「そうですね。」
大体の所は見て周り、少し休憩という事で、俺達は公園のベンチに座っていた。
「これからどうする? 俺んちでも来る?」
たいして行きたい所もなかった俺は安藤の方を見て尋ねてみた。
すると、安藤は少し考えると、急にベンチから立ち上がった。
「先輩と行きたい所があるんですけど、今から行きませんか?」
「…いいけど…どこ行くんだよ?」
安藤は俺の問いには答えずに、手を差し出してきた。
俺は渋々その手を掴むと、安藤が行きたい場所とやらに向かった―。
「ここです。」
「うわ…凄い綺麗…」
歩く事10分…
安藤に黙って着いて行くと行き着いた先は―
「バラってこんなに綺麗だったんだな…」
バラ園だった。
そこは、今まで見た事がないくらいバラが咲いていて…
思わず感嘆の声を上げてしまった。
「やっぱり気に入ってくれましたね。」
感激している俺を見て、安藤は嬉しそうに笑った。
「うん。 凄く気に入ったよ。 ありがとう。」
(まさかこんな所があったなんて、知らなかった。)
一人感動していると、安藤が笑いながら声を掛けてきた。
「じゃあ、回りましょうか?」
その言葉に頷くと、園内を二人で回った。
時間が経つのも忘れるくらい楽しくて…
気がつけば、もう4時半だった。
「…は?」
安藤の言葉に驚き、一瞬言葉を失う。
(なんか…勘違いしてないか…?)
俺が一人で先を歩いていたのは顔が赤いのを安藤に見られたくなかったからで…
別に安藤に可愛いと言われたからではない。
「謝りますから、機嫌直して下さい…」
(こいつ…俺といる時はそうでもないくせに、外に出るとヘタレになるのか?)
しかし、そんな安藤をも愛しく思っている自分がいて…
そう思い、大きくため息をつくと、安藤に笑顔を向ける。
「別に怒ってないから…もうそんな顔するなよ。」
「先輩!!」
俺の言葉に安藤は満面の笑みを浮かべた。
嬉しそうに笑う安藤を見て、自分も嬉しくなり、気がつけば一緒に笑っていた。
「ほら、早く映画見ようぜ?」
「はい!!」
その後は、映画を見て、昼食をとって適当な場所をぶらぶらした。
そして、現在3時10分…
「もう3時か…早いな…」
「そうですね。」
大体の所は見て周り、少し休憩という事で、俺達は公園のベンチに座っていた。
「これからどうする? 俺んちでも来る?」
たいして行きたい所もなかった俺は安藤の方を見て尋ねてみた。
すると、安藤は少し考えると、急にベンチから立ち上がった。
「先輩と行きたい所があるんですけど、今から行きませんか?」
「…いいけど…どこ行くんだよ?」
安藤は俺の問いには答えずに、手を差し出してきた。
俺は渋々その手を掴むと、安藤が行きたい場所とやらに向かった―。
「ここです。」
「うわ…凄い綺麗…」
歩く事10分…
安藤に黙って着いて行くと行き着いた先は―
「バラってこんなに綺麗だったんだな…」
バラ園だった。
そこは、今まで見た事がないくらいバラが咲いていて…
思わず感嘆の声を上げてしまった。
「やっぱり気に入ってくれましたね。」
感激している俺を見て、安藤は嬉しそうに笑った。
「うん。 凄く気に入ったよ。 ありがとう。」
(まさかこんな所があったなんて、知らなかった。)
一人感動していると、安藤が笑いながら声を掛けてきた。
「じゃあ、回りましょうか?」
その言葉に頷くと、園内を二人で回った。
時間が経つのも忘れるくらい楽しくて…
気がつけば、もう4時半だった。