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BL~中編・長編集~

第20章 ~君は親友~

「「「お邪魔します」」」

「どうぞ。」

30分後…

ようやく家に到着した。

3人を自分の部屋に連れていき、飲み物を取りに台所へ向かう。

(麦茶しかないな…)

冷蔵庫の中には、ビールと麦茶、水しか入っていなかった。

とりあえず、麦茶を持って部屋に戻る。

「すみません。 麦茶しかなかったんですけど…」

部屋に入り麦茶を配ると、安藤の隣に腰を下ろす。

「そういえば、その悠君?って誰なの?」

「あっ、えーっと… 名前は、櫻庭悠也(さくらばゆうや)。 簡単に言えば、俺達の幼なじみ…かな? 大学に上がる時にアメリカに留学したんですけど…」

と、そこまで話すと、玄関のチャイムが鳴った。

「悠かな?」

「さあ?」

尻尾を振っている祐を軽く流して玄関に向かう。

ドアを開けるとそこには、数年ぶりに会う幼なじみの悠がいた。

「おっす。 随分久しぶりだな、智。」

「おう。 久しぶり。」

軽く挨拶を交わすと、悠を部屋にあげる。

「悠!! 久しぶり!! 元気にしてた?」

部屋に行くと、尻尾を振った祐が待ち構えていて…

「おう。 久しぶりだな、祐。」

そんな祐を見て、悠は苦笑しながら返事をする。

「まあ、座れよ。」

俺の言葉に、悠は黙って頷くと、俺の隣に腰を下ろした。

「あっ、紹介しとくね。 この人、葛城真さん。」

「へぇ~… よろしくお願いします。」

「こちらこそ。」

俺達と同い年くらいには見えないのだろう。
悠は当然の事を口にした。

「えーっと… 祐とはどういう関係?」

「「「………」」」

その疑問に、答えていいのかわからず、その場にいた全員が黙り込む。

悠の質問に答えたのは、祐だった。

「えーっと…その… 真は…俺の…恋人…?」

その答えに、悠はそうとう驚いたようで、しばらく言葉を失っていた。

(ま、当然の反応だよな…)

端から見たら、男同士なんて、気持ち悪いに決まっている。

俺が安藤に対して抱いてる感情も世間からしたら、異常なのかもしれない…

いくら幼なじみの悠だって… 俺が安藤に対して抱いてる感情を知ったら、俺の事を軽蔑するかもな…

しかし、そんな俺の考えとは裏腹に、悠は急に笑い出した。

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