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BL~中編・長編集~

第20章 ~君は親友~

「智…今のは痛いぞ…っ…」

「自業自得。」

…まあ、そんな感じでその後もこんなやりとりを繰り返していると、あっという間に時間が過ぎて行った。

「あ、もうこんな時間だね。」

「本当だ。」

時刻を確認すると、午後十時。

「そろそろ帰らないとヤバいね。」

「だな。」

そう言って立ち上がる祐と葛城さんに声をかける。

「泊まっていけば?」

「いや、それは…」

俺の提案に、何故か祐は赤くなった。

「今日は、その…真んちに泊まる予定だったから…」

あぁ…そういうことか。

「なるほどな。 じゃ、今夜はお楽しみって訳だ。」

「ち、違っ!!///」

俺にからかわれて、真っ赤になって黙り込む祐。

どうやら、図星のようだ。

「お熱いね~。」

「……………っ…///」

俺の言葉を無視して、祐は部屋から出て行ってしまった。

葛城さんはそんな祐を見て面白そうに笑うと、後を追って出て行った。

「僕も帰りますね。」

「あ、うん。」

二人が出て行くのを見届けると、安藤もゆっくりと立ち上がった。

「悠は?」

「俺は泊まってく。」

悠の言葉に頷き、みんな玄関まで送るために立ち上がる。

「じゃ、玄関まで行ってくるから。」

「おう。」

俺の言葉に、悠は笑って頷いた。

それを確認してから、安藤と祐達と一緒に玄関に向かう。

「それじゃ、お邪魔しました。」

「お邪魔しました。」

「また来ますね。」

「うん。」

三人を送り出し、部屋に戻る。

「お待たせ…って、寝てるし…」

部屋に戻れば、案の定、悠は寝ていて…

「しょうがねぇな…」

大きくため息をつくと、悠を引っ張ってベッドまで連れて行く。

…ったく、寝るならベッドで寝てくれよ…

やっとの思いで、悠をベッドまで運んだ。

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