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BL~中編・長編集~

第20章 ~君は親友~


「確かめてもいいですか?」

「ぇ…? 安藤!?」

安藤の手がシャツの中に入ってきて、驚いて身をよじるが、安藤は俺を逃がしてくれなかった。

「ちょ、安藤!? い、嫌だっ…」

俺、まだ…自分の気持ち伝えてないのに…

嫌がる俺を見て煽られたのか、安藤の行為が荒くなっていく。

「あっ!! やめ…っ…」

「無理です。」

無理矢理されているはずなのに…

安藤に触られていると思うだけで、身体が反応していくのがわかる。

「安藤っ…やぁ…ッ…」

既にシャツを脱がされ、上半身をさらけ出して感じてしまっている俺が嫌がっても説得力がないのか、安藤は全然やめてくれない。

「先輩…」

「んぁっ…は…ッ…やっ…」

もう、抵抗できる力なんか残っていなくて…

「あ、んど…」

安藤の手が、ゆっくりと下半身に伸びていく。

「ぅ…っ…」

俺は悲しみというか、虚しさというか…訳のわからない感情から、我慢できずに泣いてしまった。

「先…輩…?」

突然泣き出した俺に驚いた安藤は、俺を愛撫する手をやっと止めた。

「もぉ…や、だ…ッ…」

「……っ………」

ボロボロと涙を流す俺を見て、安藤は優しく…優しく俺を抱きしめてきた。

「安…ど…」

「すみません、先輩…俺…こんな…」

その手はわずかに震えていて…

「安藤…?」

訳がわからないまま唖然としていると、安藤はゆっくりと口を開いた。

「先輩…俺が今まで女の子に振られてきた理由、ヘタレだからだと本当に思いますか?」

「え…?」

違うのか…?
ずっと、そうだとばかり思ってた。

安藤は俺を放さず、耳元で呟くように言葉を続けた。

「俺が女の子に振られる理由は…すごい嫉妬深いからなんですよ。」

嫉妬深い…?

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