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BL~中編・長編集~

第20章 ~君は親友~

「先輩…大丈夫ですか?」

「…う…ん…平気…」

次の日…

腰…というか、あらぬ場所が予想以上に痛くて、全く身動きがとれない状態になってしまった。

普通なら大学なんかサボるのだが、俺の場合単位がやばいため、死ぬ気で大学まで来たわけである。

しかし、痛みのせいで講義どころではなく、日本史の講義をサボり、安藤と初めて会ったあのベンチで休んでいた。

「ごめんな…講義サボらせて…」

自分に付き合わせてしまった事を素直に謝ると、安藤は優しく微笑んだ。

「いいですよ。 それに、俺のせいでこんな事になってしまったんですから。」

その言葉に、昨夜の行為を思い出し、真っ赤になってしまう。

安藤はそんな俺を見て、照れくさそうに笑うと、急にベンチから立ち上がった。

「ちょっと、飲み物買って来ますね。」

「うん。」

安藤が立ち去るのを見送ってから、なんの気なしに空を見上げる。

綺麗だな…

空は見事な快晴で…

前ここに来た時は、悲しくて仕方なかったのに、今は…

そんな事を考えていると急に視界が真っ暗になった。

「!?」

驚くも、腰が痛いせいで身動きがとれない。

「だ~れだ?」

「…祐。」

即答すると、俺の目を隠していた人物は手を離し、隣に腰かけた。

「即答かよ。」

「こんな事するのは、お前以外いない。」

そう断言すると、祐は少し顔を歪めた。

「なんだよ。 まるで俺がバカみたいじゃん。」

祐の言葉に鼻で笑う。

「みたいじゃなくて、そうなの。」

「ひどっ!!」

祐は大げさに落ち込んだふりをすると、急に話を変えてきた。

「なんか、元気ないね?」

「あー…腰が痛いからじゃない?」

俺の言葉に祐は軽く笑い、真面目な顔になった。

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