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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

その時、僕はお父さんに殴られてた頃のことを思い出した。

あの頃は、毎日が地獄のようで、お父さんが帰ってくるのが怖くて怖くてしょうがなかった。
僕が殴られてるのを、お母さんは泣きながら見てるしかなかった。

お母さんが僕を助けてくれたことは一回もなかったよ。
でも、僕はお母さんを嫌いにはならない。

だって、お母さんは縛られてたから。
ロープでぐるぐる巻きに縛られてたんだ。

もちろん、縛ったのはお父さん。

お父さんはしばらく僕を殴ると、動けない僕を放って、今度はお母さんに手をかけた。

それでね、お母さんを無理矢理犯すの。

僕は嫌がるお母さんを見ながら、ただただ泣いてた。
それしか出来なかったんだ。

お母さんを助けたかったけど、いいだけ殴られた体は、僕の意思に反して全く動いてくれなかった。

こんなの、ただの言い訳だってわかってる。
お父さんが怖くて、体が動かなかったんだとも思う。

僕はお母さんを助けることよりも、自分の安全を優先したんだ。
最低だよね・・・・

毎日殴られて、お母さんが犯されるのを毎日呆然と眺める・・・・

まさに地獄みたいな毎日が何週間も続いたんだ。



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