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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

不思議に思って部屋の奥に行ってみたら・・・・・・

「・・おか・・あ・・・・・さん・・・?」

お母さんが首を吊って死んでた。
僕に一通の手紙を残して。

目の前の事が信じられなくて・・・・
ただ呆然と、冷たくなったお母さんを眺めてた。

どれくらいそうしてたのかな・・?

トラの声で我に返った。

何回呼んでも出ないから、勝手に上がり込んだんだって。

トラは僕を別の部屋に連れて行くと、警察に連絡した。
僕はそれを見てるしか出来なかった。

お母さんがいないなんて、考えられなくて・・・・

警察の人が来て、自殺だと判断すると、お母さんの亡骸を運びだし、ひとまず帰って行った。

トラは僕のよこに腰かけると、手紙を渡してきた。
お母さんが唯一僕に残した物・・・

僕はそれを受け取ると、震える手を抑えながら、封を切った。

中には一枚の手紙しか入ってなかった。

そこに書いてあったのは、たった一言。


『ミケ、ごめんね。』

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