テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

「ぃっ・・・」

「手当てするから、じっとしてろ。」

どこからか救急箱を持ってきたクロは、ガーゼを取り出し、僕を手当てし始めた。

「よし、できた。 じゃあ、もうしばらく寝てろよ?」

クロはすばやく手当てを済ませ、部屋から出て行った。

僕は、クロに触れられた所が熱くなっているのを感じながら、再び意識を手放した。


━━━━━━━━━━━



それから少し経った頃だったかな?

僕がクロと話すようになったのは。


周りの人はびっくりしてたみたい。

だって、どこの誰かもわからない猫と、クロは一緒にいるようになったんだもん。

一番びっくりしてたのはクロの親衛隊の人たちかな。
自分たち以外の人が、クロのそばにいられるなんて思ってなかったんだろうね。


トラは、最初はすごく心配してたけど、僕の話を聞いて安心したみたい。
僕がクロのそばにいるのを、許してくれた。


あ、そうそう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ