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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

こんなこと言うの、なんだか自慢してるみたいだけど、僕と一緒にいるようになって、クロは前よりも笑うようになったんだ。

それにも、親衛隊の人たちはびっくりしてたよ。

クロが笑ってるのを、見たことなかったんだって。

びっくりだよね。

でも、僕はそれを聞いて、すごく嬉しかった。

なんだか、クロにとって僕が、特別な存在みたいに思えたんだ。




━あれは確か、もうすぐ春休みに入るって時だったかな。

クロに告白されたのは。


いつもみたいに普通に遊んだ後、僕はクロの家に行ったんだ。
クロに助けてもらったあの日以来、入るのは初めてだったから、僕は何となくぎこちなかった。

緊張してたの。

だって、大好きな人の家に入るんだよ?

緊張するでしょ?

クロは僕が緊張してるのに気が付いたのか、面白そうに笑うと、温かいココアを出してくれた。

大学生になってココア飲むのはどうかと思うけど、これしか飲めないの。

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