テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

この時も、トラは僕の事をすごく心配してくれた。
でも、僕の気持ちに薄々気づいてたみたい。

「いつかはこうなるだろうなって思ってたよ。 大変だろうけど頑張れ。」

そう言ってくれたんだ。

クロと付き合うのに不安はなかったって言ったら嘘になる。

だって、クロはすごくモテるし、なんの取り得もない平凡な僕なんかに釣り合うわけがないから。
それに、僕はクロに話してないことがあったから。

付き合うことが決まってから何日か経った日、またクロの家に遊びに行った。

僕がお願いしたんだ。 クロの家に行きたいって。

「・・・クロ、話があるんだ。」

「なに?」

いつもみたいに、飲み物を飲んでゆっくりした後、僕は口を開いた。

「あの、僕、実は・・・その・・ッ・・」

なかなか言い出せない僕を見て、クロは不安そうに口を開いた。

「どうした? 俺と付き合うの嫌になったか?」

「ち、違う!! そうじゃなくて・・・」

「じゃあ、なに?」

まだ不安が残ったクロの声・・・・・

「その・・・あの・・ッ・・」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ