テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

「僕のっ、せいじゃ・・・ない・・・?」

「そう。 ミケはなんにも悪くない。」

こんな話をしたら嫌われると思ってたから、そう言ってくれたのにすごく驚いた。

「今まで、一人でよく頑張った。」

「ぅっ・・・ク、ロ・・ッ・・・」

また、涙が溢れてきた。
しかし、それは恐怖や不安によるものではなく、安心と嬉しさによるものだった。

「もう大丈夫。 これからは、俺がミケを守ってやるから。」

「クッ・・・ロ・・ッ・・・クロッ・・」

確かなぬくもりと、大きな安心感。

「話してくれてありがとうな。」

それに包まれながら、僕はゆっくりと目を閉じた。


━━━━━━━━



「ん・・・・」

目を開けると、以前も見た天井が。

「・・クロ・・・・?」

クロがいないことに不安を覚え、起き上がり、名前を呼んでみる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ