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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

トラに声をかけることも、触れることも出来ないんだ。

そうこうしてる間に、トラはクロの家に着いちゃった。

トラがインターホンを鳴らすと、しばらくしてクロが出てきた。

「はい・・・」

クロは訪ねてきたのがトラだったことに驚いたみたい。
少しの間固まってた。

トラは固まってるクロに、すごく不機嫌な声で話しかけた。

「入ってもいいか?」

それは、トラが本当に怒っている時に聞く声で・・・・怖かった。

「・・・どうぞ。」

部屋に上がると、トラは座りもせずに、話を切り出した。

「お前・・・なんでミケに冷たくしてるんだ?」

あ・・・僕もそれ、知りたい。

「それは・・・」

「なんで女と寝たんだ? お前は、ミケをなんだと思ってんだよ!?」

感情のセーブが効かないのか、トラは一気にまくしたて始めた。

「ミケは、俺の大切な恋人だ。」

「じゃあ、なんで女と寝た!?」

クロがそんな風に思ってくれてたなんて・・・・

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