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BL~中編・長編集~

第3章 ~ずっと想い続けます~

「寝てない。 あれは、俺の姉貴だ。」

「なっ・・・」

トラは驚いたように言葉を詰まらせた。

でも、それ以上に僕は驚いた。
全部、僕の勘違いだった。

「ミケに冷たくしてたのは、俺のせいで、ミケがほかのやつらに狙われるからだ。」

「・・お前の弱みとしてか?」

トラの言葉に、クロは黙って頷いた。

「それに・・・ここのところ、俺はミケに身体ばかり求めてたから、あいつに負担をかけすぎたくない。」

「じゃあ、ミケは勘違いしてただけなのか・・・」

そのことを理解した瞬間、トラは崩れ落ちた。

「なんでっ・・・こんな・・・」

クロが、僕の事をこんなに想ってくれてたなんて・・・・・

知らなかった。

「どうしたんだよ? ミケに、なんかあったのか?」

「・・・・・」

トラはクロの顔を見ずに、口だけ動かした。

「・・・ミケは・・・・・」

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