なんやかんやでモテる主人公
第17章 ありきたりなストラップ
下の部屋では
まだガヤガヤと騒ぐ声が聞こえていた。
お兄ちゃん上がってこないし…
まぁ…別にいいけど。
もう時計の針は
夜中の2時あたりを指しているのに
全然眠くならない。
コンコンッ
ー無視する。
コンコンッ
ーいや。絶対無視する。
コンコンッ
ーいや。絶対ぜぇーったいあけない。
あ。
諦めたな。
コンコンッ
ガチャンッ!!
「あぁもう!!
しつこい!!!!くそ兄貴!!!」
「ふえっ…?」
「ごめん。
くそ兄貴ちゃうくて…」
「え…いや…そんな問題じゃ…」
ドアの前にいたのは
少しお酒で
顔が赤くなったあきの君だった。