なんやかんやでモテる主人公
第5章 ありきたりな先生
次の電車に乗るのね…
駅まで3分位でいける所を何だか今日は、8分位かかってしまった。
プシュー‥
電車に乗ると、「「あ。」」
ゆうに出会ってしまった。
「よ…よう。」
「おはよー‥」
会うのはあの日以来だから
気まづいパターンじゃないか?!これって…
そしてドアが閉まりかけたとき、
ドタドタドタドタドタドタ!…シュー‥
勢いよくスライディングで駆け込み乗車してきたのは…
「ギリギリセーフ!って…南にゆうじゃん?!」
「空くんっ?!」
運が良いのか悪いのか…
私達を乗せた電車はゆっくりゆっくり波をうった。
この無言の空間を打ち破ったのは、ムードメーカー空くんだった。←
「ってか…南。今日学校休みなのに電車なんか乗ってどこ行くの?」
「えっと…カウンセリングの先生に会いに行くの。2人は?」
「お前!カウンセリングなんか受けてたのか!!?俺らは今日も部活だっての…」
っとゆうくん。
少し疲れた2人の顔を見ると…試合が近いんだなぁ…って手にとるように分かる。
「今日初めてでどんな人なのかも分かんないんだけどね。2人とも無理しないで頑張ってね!」
それから2人とたわいのない話をしながらこの今しかない時間を楽しんだ。
良かった…私。
ちゃんと笑えてる…
2人が電車を降りてしまった後も私はまだ電車に揺られていた。
終点までって結構長いんだ…
立っているのが辛くなって椅子に腰を下ろした。
あ。気持ちい…
そして私は睡魔に包み込まれるようにして意識を手放した…