なんやかんやでモテる主人公
第7章 ありきたりな気持ち
君もって……
「私っ……そんな意味で返す訳じゃ…っ「じゃあ何?」
「どうゆう意味で返す訳?別にいいけど」
グッ……っと涙をこらえて
「私っ……自分が…っ……分からないんですっ……」
先生は、飲んでいたココアのカップを置き…私の目を見つめた。
「大好きな人が側にいて…っ……愛してくれて……っ……なのに…私の穴は……っ…埋まらないっ……」
「……っ……それで…っ……それで…っ……。考えても……分からなくてっ……先生の所に来たん…ですっ……」
「本当にそれだけの理由?」
「…えっ?」
私はどうゆう意味で先生が言ったのか、分からなかったけど首を縦に振った。
「なーんだ。でも君は彼の気持ちを受け入れた。これが現実だよ?」
「自分の気持ちがコロコロかわる。人ってめんどくさいね」
ふわっと笑った先生はなぜか寂しげで…この人、すぐに溶けてなくなっちゃうんじゃないかって思う位だった。
バサッ…
白衣を羽織る先生。
「休日に仕事するなんてね(笑)まぁ。君の頼みだから仕方ないかな」
そう言って笑う先生に…私はまた心が揺れるんだった…