なんやかんやでモテる主人公
第9章 ありきたりな温もり
ピピピッ
AM5:00
「南ー!起きろー!」
ガバッ…!
そうだ!
私…今日早く起きるって決めてたんだった……!
外を見るとまだ太陽が昇ってなくて
真夜中のような感じがした。
「お兄ちゃんおはよー‥」
「南♡おはよう!あ。弁当出来てっからなー」
なんて良くできた兄なんだ…!
私は顔を洗って用意を済ますと
兄が焼いてくれたパンにイチゴジャムをぬった。
「お兄ちゃんまで、そんなに早く起きてくれなくて良かったのに…」
そう言って、ジャムのぬってあるパンにかぶりつく。
「んー。だって南の寝起きの顔が見れないしーお弁当どうせ作れないしー朝1人で起きれねーだろ?」
「最初のはいらなかったけどね」
「最初のが一番大事だかんな!!」
必死に私に机を叩いて訴えてくる兄…
変な所がなかったら、ただの少しカッコイい普通のお兄ちゃんなんだけどなぁー‥
「南‥ジャムついてる」