なんやかんやでモテる主人公
第10章 ありきたりな接触
直接…言われた訳じゃないのに…
ドキドキが止まらなかった。
バッと彼の方を見ると、目が合って…
顔をふいってそらされてしまった。
でも…横を向いている…彼の耳は真っ赤で…
え…(笑)
ゆうってこんなキャラだったっけ?!//
そして、私は少し火照った顔を
手の甲で冷やしながら、ゆうからきたメモのような…手紙のような、紙を見つめた。
″好き″
って字が…他の字と違って…少し小さい所にプッ‥っと笑ってしまった。
コツッ…
そしてまた送られてくる手紙。
″今のなし!!″
はぁ?!
もう一度、彼のほうに目をやると
赤い顔をしながら、シッシッ!っと
手でやられてしまった。
私は、面白くなって、ゆうの″好き″って書いた紙を、ヒラヒラっとゆうの方に向けてなびかせてやった。
どやって顔で見ると…ゆうは又顔を赤くして、ふてくされてしまった。
ってか…書いたのそっちだからね?!
キーンコーンカーンコーン‥
チャイムと同時に、教室に響き渡る
英語の宮ちゃん先生の声。
「中川さんと長谷川くん!!!授業中遊んでた罰として、今日居残って掃除して帰りなさいね?♡」
分かってるわね?なんて…あんな綺麗な先生に笑顔で言われたら…
「「は…はい」」
私達は、今日も掃除です…(笑)