なんやかんやでモテる主人公
第13章 ありきたりな消しゴム
「……っいやっ!!!」
涙をボロボロ流すと弱まる
先輩の手の力。
その手は私の腕をつかみ
ベッドへと連れ込み…押し倒した。
「……っやだ!やだ!!やだ!!!」
その手は、私の胸元へ移動し
スルリと服を上から脱がした。
「…っ……そんな手でっ…触んないでっ……!」
ピタリと止まる先輩の動き。
「そんな手って?」
何だよっと言わんばかりに
私の頬を掴み目でおどす先輩。
「…花姉とまだ…付き合ってんでしょ…っ?」
「は?(笑)意味わかんねえよ」
「私…っ…知ってるよ?
もう…私ら終わりにしよ…」
そう言って服を着る。
きちんと先輩と向き合って
「…私…っ……もう…信じられない」
涙をこらえながら…先輩と向き合う。
先輩はずっと下を向いて
黙ったままだった。