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学内レンアイ【BL短編集】

第2章 羽柴冬真×黒木修



「逃げて来ちゃった…明日は修の誕生日なのに…」

(寮に戻るにも鞄とか全部生徒会室に置きっぱだし、皆が出る時間まで図書室で暇潰しするか)

俺は憂鬱なまま重たい足を進める。

数分歩くと図書室が見えて来た。

(もう閉まってるかな)

腕時計を見ながら足を進めて図書室の前に立つ。

覗くと中は薄暗く人影もない、遅かったかと思いつつも扉に手を掛けた。

カララ..

少しの期待に応えるかのごとく扉は開いた。

(何だ、理人のやつ鍵かけ忘れてんじゃん)

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