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学内レンアイ【BL短編集】

第2章 羽柴冬真×黒木修



少しの時間抱えられたまま移動する。

そして修の足が止まり、おろされた場所は学園の最上階にある委員が帰った後の少し暖かな生徒会室。

修は何も話し出さない。

俺もあんな事を言った後だから中々話し出せない。

時計のチクタクと言う音と共に時間が只過ぎて行く。

今考えてみれば、俺の考えすぎかもしれないのに……

一人で馬鹿みたいだ。


「修、あんな事言って御免」


俺は沈黙を破る。


「手とかも繋いだ事ないしハグもキスもないし…冬真ってさえ呼んで…」


"……冬真…"

(そう言えばさっき)

図書室での事を思い出し顔が赤くなった。


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