
学内レンアイ【BL短編集】
第1章 広瀬理人×長原唯
「其れで、今日のはどういう意味?」
唯を図書室に入れると俺は聞いた。
其れとは裏腹に俯き黙り込む唯。
「ちゃんと云ってくんないと、俺解んないから」
頭をそっと撫でて遣るも反応が無い。
「云って呉れる迄帰して遣らねぇぞ?」
俺がそう言った途端、抱き付いてきた。
薄々気付いてたんだ。
毎日俺が居る時間帯に来て、俺が図書室で読んでた本借りてって…
最初は何が目的なのか解らなかったけど、俺も御前から目が離せなく成ってた。
「…唯、俺の事好きか?」
