↑逆転↓御斗戯世界
第2章 始まりはいつも突然
【Side: 璃斗】
「どう?私のエンペラーソードは強かったでしょ?」
「はいはい、とても強うございましたよと。」
「真面目に聞いて!あれは、私のジャスティスブレードと私の魂が共鳴して織り成す技で、常人には絶対真似できない技なんだって!」
「お前ってほんと…。」
「何よ?」
「いんや?何にも。」
帰り道、部活帰りで他愛もない会話をしていたところはまだいつも通り。私も威王もいつも通りの帰り道だと思っていた。
剣道部は他の運動部よりも少しだけ帰りが遅かったりする。防具をつけたり、片付けが面倒だったりと、そんなかんじだ。
だから今日も学校を出たのは、他の運動部よりも遅かった。同じ部員である、威王と共に、これまたいつも通り私の輝かしい必殺技の話をしながら暗くなりかけている帰路にたった。
身を刺すような寒さもなく、体を焼くような暑さもない。比較的すごしやすい気候に恵まれている。私は寒いのは苦手だけどね。
電信柱の上で、カラスが煩く喚き散らしているのを気にしながらも、私は悠々と武勇伝を語る。
二人だけの静かな帰路も慣れっこで、今更照れて気まずくなる訳もなく、駅までその雰囲気を崩すことはなかった。
「どう?私のエンペラーソードは強かったでしょ?」
「はいはい、とても強うございましたよと。」
「真面目に聞いて!あれは、私のジャスティスブレードと私の魂が共鳴して織り成す技で、常人には絶対真似できない技なんだって!」
「お前ってほんと…。」
「何よ?」
「いんや?何にも。」
帰り道、部活帰りで他愛もない会話をしていたところはまだいつも通り。私も威王もいつも通りの帰り道だと思っていた。
剣道部は他の運動部よりも少しだけ帰りが遅かったりする。防具をつけたり、片付けが面倒だったりと、そんなかんじだ。
だから今日も学校を出たのは、他の運動部よりも遅かった。同じ部員である、威王と共に、これまたいつも通り私の輝かしい必殺技の話をしながら暗くなりかけている帰路にたった。
身を刺すような寒さもなく、体を焼くような暑さもない。比較的すごしやすい気候に恵まれている。私は寒いのは苦手だけどね。
電信柱の上で、カラスが煩く喚き散らしているのを気にしながらも、私は悠々と武勇伝を語る。
二人だけの静かな帰路も慣れっこで、今更照れて気まずくなる訳もなく、駅までその雰囲気を崩すことはなかった。