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↑逆転↓御斗戯世界

第2章 始まりはいつも突然

【Side: 威王】

駅に近づくにつれて周りが暗くなっていく。時刻はもうすっかり6時をまわっていて、辺りは電灯なしでは足元さえ見えないほど暗かった。

璃斗が、「きゃっ、暗いと不気味ね…」とギャルゲーのような可愛い台詞を吐いてくれれば、俺はゲームの選択肢のように、

〇「俺がついている。」と璃斗を抱き寄せる。
→〇「俺んち来いよ。今日、家族いないんだ…。」とそのまま家に持ち帰る。

とまぁこんな具合に下の選択肢を0.1コンマで選択しているに違いない。

でも現実は、

「うわっ、あそこの影から突然闇の使い魔がでてきて冒険の旅が始まりそう!」
「ア、ウン。ソウデスネ。」

こんな感じだ。

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