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第11章 再び参上!第六王国

【Side: 璃斗】

ウィザード曰く、この第六王国の言語はギリシャ語らしい。だからセリニ・ジリアという名前もギリシャ語の意をもつ。セリニが元来の名前、つまり月(かぐや姫が月のお姫さまだから?)、という意味であり、ジリアの方が大罪の悪魔の名称、嫉妬の意をもつ。サクセサーはみんなそんなかんじらしい。その国に合った言語で、例えば、サンドリヨンがいたところは第七王国で言語はフランス語だった。だから名前はフランス語でシンデレラの意をもつサンドリヨンとなったわけ。一般人は名前は1つだけなんだって。難しいわね。

リト、なんてなにか意味があるとは思えないから、出身国とか聞かれたら困る。でも、ウィザードが言うには、私のコピーは第三王国に住んでいたらしいからそう答えればいい。

以前かけてもらった第六王国の言語魔法は半永久的だと言われて、じゃあ私ってば現実世界に戻ってもギリシャ語ペラペラなのかと思いきや、そうではないらしい。ここだけの話、なんだって。ちくしょう。



そんな話をしながら歩いていると、町が見えてきた。そこで私は大いに驚いた。

木造建築の家々、着物をきた人々、毬をついて遊ぶ子供たち。


すごく日本である。


「え、ギリシャ語なんだよね、ここ?」

「ああ、ギリシャ語だな。」

「でもこれ古き良き日本の歴史的風景よね………頭痛くなってきたわ。」


言語魔法がかかっているから日本語にしか聞こえないんだけど、やっぱりギリシャ語らしい。もう深く追求するのやめよ……

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