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↑逆転↓御斗戯世界

第2章 始まりはいつも突然

【Side: 威王】

ねぇ、聞いて!と言ったときの笑顔の破壊力と言ったら凄まじかった。普段あんまりニコニコとはしていない璃斗だから、余計に、だ。

自分が可愛いという自覚がない困った性格だから、俺がそばにいないと、すぐに璃斗は言い寄られる。だから、俺は自分の唯一の誇れるステータス、つまりイケメンフェイスを駆使して、璃斗を独り占めしてきた。どうだ、羨ましいだろォ!

電車に乗るときもそうだ。

璃斗は気付いてないと思うけど、痴漢から守ってやっているのも俺だ。マジ俺ってナイト。

そうでもしないと、璃斗はとっくに処女を喪失してしまうだろうし、何より俺が気に入らない。恋人同士のそういうプレイもあるけど、俺は絶対にやらない!現時点では!

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