テキストサイズ

↑逆転↓御斗戯世界

第2章 始まりはいつも突然

【Side: 璃斗】


適当に話して次の電車まで3分となった時だった。

「キャアァ!!?」

ホームに女の人の甲高い悲鳴が響く。全員が何事かとそちらの方に目を向けた。ホームがざわつく。私は、ようやくフラグがたったか!なんて呑気なことを考えていた。

私と威王も周りの視線の先を見た。

「ひ、人が刺されたぞ!誰か救急車を…がッ、ア…あ!?」

男の人が騒ぎのなかでも聞こえるようにと大声を張り上げた、がそれが最後まで続くことはなかった。

ドサリ、と何かが崩れ落ちる音と、続いてホームに響いたのは大勢の悲鳴だった。この時にはすでに、いつもの日常はなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ