↑逆転↓御斗戯世界
第3章 私と魔法使いとファーストキス
【Side: ?】
「警察呼ぶわよ!」
腕の中で抱え込んでいる女がそう一気にまくし上げた。まともにこいつの話を聞いていなかったから、いきなり怒鳴られて思わず呆気にとられてしまった。
「ほら、早く答えなさいよ!」
さらに、俺を丸め込んだ女、リトはしてやったりという顔で俺を上目遣いで見上げてきた。睨みを効かせたその顔はあまり迫力がない。
「ほらほら、まさか人をこんなわけわからないところまで連れてきて、一緒に遊びましょ、なんて言わないでしょうね?言ったら殴る。」
そう言って、口端をあげて笑ったそいつの顔は、あの時と変わらない。そう、前回の時も、そうやって笑ってた。
バッ、と腕をほどくと、案の定あいつの体は重力に従い地面へ落下した。ぐえっ、となんとも色気のないあいつらしい呻き声が聞こえた。そんな可愛いげのない声さえ…
「いきなり離すなんて信じられない!思いっきり鼻打った…って聞いてんの!?」
余程怒っているのであろうリトが起き上がるよりも早く、その腕を掴み無理矢理立たせる。そしてあいつがまた文句を言う前に。
「もっと丁寧に、んッ!?」
その小さい体を腕のなかに閉じ込め、形のいい唇を自分のもので塞いだ。
「警察呼ぶわよ!」
腕の中で抱え込んでいる女がそう一気にまくし上げた。まともにこいつの話を聞いていなかったから、いきなり怒鳴られて思わず呆気にとられてしまった。
「ほら、早く答えなさいよ!」
さらに、俺を丸め込んだ女、リトはしてやったりという顔で俺を上目遣いで見上げてきた。睨みを効かせたその顔はあまり迫力がない。
「ほらほら、まさか人をこんなわけわからないところまで連れてきて、一緒に遊びましょ、なんて言わないでしょうね?言ったら殴る。」
そう言って、口端をあげて笑ったそいつの顔は、あの時と変わらない。そう、前回の時も、そうやって笑ってた。
バッ、と腕をほどくと、案の定あいつの体は重力に従い地面へ落下した。ぐえっ、となんとも色気のないあいつらしい呻き声が聞こえた。そんな可愛いげのない声さえ…
「いきなり離すなんて信じられない!思いっきり鼻打った…って聞いてんの!?」
余程怒っているのであろうリトが起き上がるよりも早く、その腕を掴み無理矢理立たせる。そしてあいつがまた文句を言う前に。
「もっと丁寧に、んッ!?」
その小さい体を腕のなかに閉じ込め、形のいい唇を自分のもので塞いだ。