↑逆転↓御斗戯世界
第4章 深いのはお好き?
【Side: ウィザード】
さすがに今度は抵抗するのが早かった。腕を振りほどこうと俺に捕まれている手首を動かしていた。でも、ほどいてなんてやらない。いくらこいつの腕力がサイクロプスのようであっても、所詮は女だ。
そんな可愛らしい抵抗さえもできないように今度は、さっきのような小学生でもできる触れるだけのキスではなく、
「んぅっ!?」
大人の、こいつが知らないキスをしてやる。ビンタの仕返しには安いもんだろ。
顔の角度を変えて、動揺で半開きになっている唇に舌を割り込ませて入れると、リトの肩がわかりやすくビクッと揺れた。人生二回目のキスがこんなんだと、きっと一生忘れなれないだろな。てか、忘れさせねぇけど。
目を開くと、目の前いっぱいにリトの顔が映る。いきなり舌を入れられてどうすればいいかわからないといった感じで、つり目はきつく閉じられている。案の定、顔は真っ赤だ。あの”白雪姫“のような綺麗な肌
に赤みがさし、その色づいた頬と時々漏れる吐息に、俺は欲情した。
「ん…ぅ、っ…」
口内で、奥に逃げるリトの舌を捕らえると、抵抗していた腕の力が弱まり、それと同時に閉じられていた瞳が、驚きに開く。そうすれば、必然的に俺と目があった。
リトは俺と目が合うと、一瞬眉間に皺を寄せ、涙目のまま俺を睨んできたが、さらに口づけを深くすれば、いつものねこのようなつり目が溶けていく。
(これは…ヤバい、)
止まれない、そう思った。キスでさえこんなに興奮するんだから、こいつを抱いたら俺は昇天しちまうかもな、なんて考える。今すぐにでも押し倒して、まだ発達途中であろう体を組み敷いてやりたい。
「っ…ん、…ふ…」
リトの口端から、どちらのものかわからない、というか二人のものが混ざりあった唾液がもれた。それがひどく欲情的で、俺はさらに顔の角度を変えて、口内を堪能した。
我ながら、少々がっつきすぎだとは思ったが、そんな余計なこと考えるのはやめた。今は目の前のこいつのことだけを考えていたい。だから、今から始まる試練のこと、今まで過ごしてきた時間のこと、すべて忘れて今だけはリトを愛すことに全霊を尽くしたかった。
さすがに今度は抵抗するのが早かった。腕を振りほどこうと俺に捕まれている手首を動かしていた。でも、ほどいてなんてやらない。いくらこいつの腕力がサイクロプスのようであっても、所詮は女だ。
そんな可愛らしい抵抗さえもできないように今度は、さっきのような小学生でもできる触れるだけのキスではなく、
「んぅっ!?」
大人の、こいつが知らないキスをしてやる。ビンタの仕返しには安いもんだろ。
顔の角度を変えて、動揺で半開きになっている唇に舌を割り込ませて入れると、リトの肩がわかりやすくビクッと揺れた。人生二回目のキスがこんなんだと、きっと一生忘れなれないだろな。てか、忘れさせねぇけど。
目を開くと、目の前いっぱいにリトの顔が映る。いきなり舌を入れられてどうすればいいかわからないといった感じで、つり目はきつく閉じられている。案の定、顔は真っ赤だ。あの”白雪姫“のような綺麗な肌
に赤みがさし、その色づいた頬と時々漏れる吐息に、俺は欲情した。
「ん…ぅ、っ…」
口内で、奥に逃げるリトの舌を捕らえると、抵抗していた腕の力が弱まり、それと同時に閉じられていた瞳が、驚きに開く。そうすれば、必然的に俺と目があった。
リトは俺と目が合うと、一瞬眉間に皺を寄せ、涙目のまま俺を睨んできたが、さらに口づけを深くすれば、いつものねこのようなつり目が溶けていく。
(これは…ヤバい、)
止まれない、そう思った。キスでさえこんなに興奮するんだから、こいつを抱いたら俺は昇天しちまうかもな、なんて考える。今すぐにでも押し倒して、まだ発達途中であろう体を組み敷いてやりたい。
「っ…ん、…ふ…」
リトの口端から、どちらのものかわからない、というか二人のものが混ざりあった唾液がもれた。それがひどく欲情的で、俺はさらに顔の角度を変えて、口内を堪能した。
我ながら、少々がっつきすぎだとは思ったが、そんな余計なこと考えるのはやめた。今は目の前のこいつのことだけを考えていたい。だから、今から始まる試練のこと、今まで過ごしてきた時間のこと、すべて忘れて今だけはリトを愛すことに全霊を尽くしたかった。