↑逆転↓御斗戯世界
第6章 笑って
【Side:璃斗】
「なんだよ、気に入らなねぇのか?」
「え、むしろ気に入ると思ってんの!?どうかしてるぜ!!」
「………」
私が文句を言ったのが、さも意外かのような反応である。誰でもいやでしょ、この味。木にガムがなってるから、「うわぁ!おとぎ話みたい!」とか思って、少しモチベーションが上がったのに、一気に落とされた気分だ。
セイレーンの涙、とか、魔女のお菓子、とかそんなファンシーな味を期待した私がばかだった。
そういえば、とここで思い出す。
「ねぇ、ウィザードっていう魔法使い知らない?」
私が帰るためには、私をここにつれてきた張本人がいなくてはいけない。だから、私の当分の目的地はアイツの所になるんだけど…。
そうすると、目の前のピンク色の頭が、その鮮やかな髪を揺らして私に顔を近づけた。身長でかすぎ。
私は目にも止まらぬ速さで後退した。何故かって、そんなのわかりきっている。今までの経験上だ。
「なんで下がるんだよ。」
「その変態魔法使いに襲われたから。」
不満そうな男に私はキッパリと言った。そして、こめかみにピキ、と血管が浮かび上がり、男の目が据わった。
「変態で悪かったな…!!」
次の瞬間、私はまさに“我が目を疑う”ことになった。
「なんだよ、気に入らなねぇのか?」
「え、むしろ気に入ると思ってんの!?どうかしてるぜ!!」
「………」
私が文句を言ったのが、さも意外かのような反応である。誰でもいやでしょ、この味。木にガムがなってるから、「うわぁ!おとぎ話みたい!」とか思って、少しモチベーションが上がったのに、一気に落とされた気分だ。
セイレーンの涙、とか、魔女のお菓子、とかそんなファンシーな味を期待した私がばかだった。
そういえば、とここで思い出す。
「ねぇ、ウィザードっていう魔法使い知らない?」
私が帰るためには、私をここにつれてきた張本人がいなくてはいけない。だから、私の当分の目的地はアイツの所になるんだけど…。
そうすると、目の前のピンク色の頭が、その鮮やかな髪を揺らして私に顔を近づけた。身長でかすぎ。
私は目にも止まらぬ速さで後退した。何故かって、そんなのわかりきっている。今までの経験上だ。
「なんで下がるんだよ。」
「その変態魔法使いに襲われたから。」
不満そうな男に私はキッパリと言った。そして、こめかみにピキ、と血管が浮かび上がり、男の目が据わった。
「変態で悪かったな…!!」
次の瞬間、私はまさに“我が目を疑う”ことになった。