↑逆転↓御斗戯世界
第8章 お勉強の時間です。
【Side: 璃斗】
「次からが大事だ。よく聞けよ。お前のような存在──つまりコピーがいない状態のモデルは地平線の門[ホライズン・ゲート]をくぐることができる。」
え、ちょっタンマ。え?ホライズン・ゲート?なにその新参者。名前かっこいいけど全然わからん。
その私の困惑顔から察したのか、ウィザードがすぐに説明をつけた。
「地平線の門っていうのは、御斗戯世界と現実世界を飛び越えるための関所みたいなもんだ。わかったか?」
こくり、と頷いた。
「コピーが生きている状態でモデルが御斗戯世界にくると、世界の秩序に背くことになって両者とも消える。だから、コピーも現実世界へは行けない。いいか?」
「まだなんとか理解の及ぶ範囲。次!」
飲み込みが早くて助かる、とウィザードが呟いて本をめくる。ウィザードがかつてないほど物腰が柔らかいけど、そんなことはどうでもいい。今は脳みそをフル回転させて理解することな専念しなきゃ。
「地平線の門を越えることはそれほど難しいことじゃない。俺はいつでも越えることができる。」
思わず耳を疑った。その地平線の門を越えることができる、とコイツは今、確かに言ったよね?私、すぐ帰れるの?それならあんなに心配することなかったじゃん!そう思うと恥ずかしっ!あんなに騒いでぷんぷん怒ってた自分が馬鹿みたいだ。
「なんだ、じゃあ私も今すぐ帰ることができ…」
「ないんだ。」
ゑ?え?エ?
「なんで…?」
「“行き”は楽なんだ。問題は“帰り”だ。地平線の門を越えることは苦労することじゃない。でも、その地平線の門を再び越えるには、ある条件を成さなければならない。」
一瞬消えかけた希望の光が再び戻ってきた。その、“ある条件”をこなせば私は帰れるということだよね。よかった!一生威王とか両親に会えないのかと思ったよ。
「で、その条件って?」
「7人の王に取り憑いた大罪の悪魔から、7つの鍵を手に入れることだ。」
は?
「次からが大事だ。よく聞けよ。お前のような存在──つまりコピーがいない状態のモデルは地平線の門[ホライズン・ゲート]をくぐることができる。」
え、ちょっタンマ。え?ホライズン・ゲート?なにその新参者。名前かっこいいけど全然わからん。
その私の困惑顔から察したのか、ウィザードがすぐに説明をつけた。
「地平線の門っていうのは、御斗戯世界と現実世界を飛び越えるための関所みたいなもんだ。わかったか?」
こくり、と頷いた。
「コピーが生きている状態でモデルが御斗戯世界にくると、世界の秩序に背くことになって両者とも消える。だから、コピーも現実世界へは行けない。いいか?」
「まだなんとか理解の及ぶ範囲。次!」
飲み込みが早くて助かる、とウィザードが呟いて本をめくる。ウィザードがかつてないほど物腰が柔らかいけど、そんなことはどうでもいい。今は脳みそをフル回転させて理解することな専念しなきゃ。
「地平線の門を越えることはそれほど難しいことじゃない。俺はいつでも越えることができる。」
思わず耳を疑った。その地平線の門を越えることができる、とコイツは今、確かに言ったよね?私、すぐ帰れるの?それならあんなに心配することなかったじゃん!そう思うと恥ずかしっ!あんなに騒いでぷんぷん怒ってた自分が馬鹿みたいだ。
「なんだ、じゃあ私も今すぐ帰ることができ…」
「ないんだ。」
ゑ?え?エ?
「なんで…?」
「“行き”は楽なんだ。問題は“帰り”だ。地平線の門を越えることは苦労することじゃない。でも、その地平線の門を再び越えるには、ある条件を成さなければならない。」
一瞬消えかけた希望の光が再び戻ってきた。その、“ある条件”をこなせば私は帰れるということだよね。よかった!一生威王とか両親に会えないのかと思ったよ。
「で、その条件って?」
「7人の王に取り憑いた大罪の悪魔から、7つの鍵を手に入れることだ。」
は?