↑逆転↓御斗戯世界
第8章 お勉強の時間です。
【Side: 璃斗】
「大罪の悪魔?ってあの嫉妬とか怠惰とかそういう?」
「あぁ。色欲、傲慢、憤怒、強欲、怠惰、嫉妬、暴食の7つだ。」
7つの大罪、はよくしっている。中二病小説にはうってつけのネタだからチェック済みだし、そのネタの小説は書き終えた。まさかこんな時にこの知識が役立つとは。
「まず背景を説明しなくちゃな。」
今度は左手を挙げて、手のひらを開いた。すると本棚の上らへんの棚から、ぶっとい本が出てきてウィザードの手に収まった。
予想以上に重かったのか、それが手に収まった瞬間、机に勢いよく本が叩きつけられらた。うわ、痛そう。本が。
「すごい本ね。悪魔の書か何か?」
「よくわかったな。」
いや、冗談で言ったんだけどね。正解するとは思わなかったわ。
「まず、だ。この御斗戯世界では、悪魔の存在を信じ、恐れている。現実世界にもあるだろ、“宗教”とかいうやつ。」
「つまり、現実世界でいう神様の悪いバージョンみたいなもの?」
「まぁ、そういうことだな。それで、人々は悪魔からの災厄から逃れるため、悪魔を崇めて、ご機嫌取りをしてる。わかるな?」
「大丈夫。まだわかる。」
本を開き、なら次、といってウィザードは話を進めていく。私が理解できるペースにしてくれているのがわかるけど、さっきも言った通り、今はそんなこと気にしていられない。
「ご機嫌取りをするために人間は、この御斗戯世界を7つの国に分けて、それぞれの大罪に合致した国を作った。リスペクトしてます、みたいな意思表示のために。」
ちら、とウィザードがこっちを伺っている。それに答えるようにこくりと頷いた。
「大罪の悪魔?ってあの嫉妬とか怠惰とかそういう?」
「あぁ。色欲、傲慢、憤怒、強欲、怠惰、嫉妬、暴食の7つだ。」
7つの大罪、はよくしっている。中二病小説にはうってつけのネタだからチェック済みだし、そのネタの小説は書き終えた。まさかこんな時にこの知識が役立つとは。
「まず背景を説明しなくちゃな。」
今度は左手を挙げて、手のひらを開いた。すると本棚の上らへんの棚から、ぶっとい本が出てきてウィザードの手に収まった。
予想以上に重かったのか、それが手に収まった瞬間、机に勢いよく本が叩きつけられらた。うわ、痛そう。本が。
「すごい本ね。悪魔の書か何か?」
「よくわかったな。」
いや、冗談で言ったんだけどね。正解するとは思わなかったわ。
「まず、だ。この御斗戯世界では、悪魔の存在を信じ、恐れている。現実世界にもあるだろ、“宗教”とかいうやつ。」
「つまり、現実世界でいう神様の悪いバージョンみたいなもの?」
「まぁ、そういうことだな。それで、人々は悪魔からの災厄から逃れるため、悪魔を崇めて、ご機嫌取りをしてる。わかるな?」
「大丈夫。まだわかる。」
本を開き、なら次、といってウィザードは話を進めていく。私が理解できるペースにしてくれているのがわかるけど、さっきも言った通り、今はそんなこと気にしていられない。
「ご機嫌取りをするために人間は、この御斗戯世界を7つの国に分けて、それぞれの大罪に合致した国を作った。リスペクトしてます、みたいな意思表示のために。」
ちら、とウィザードがこっちを伺っている。それに答えるようにこくりと頷いた。