↑逆転↓御斗戯世界
第8章 お勉強の時間です。
【Side: ウィザード】
横たわる少女は、お気に入りだと言っていた白い服を着ていたけれど、それも赤黒く染め上げられている。
少女は生きていた。眠る、というより気を失っている、と言った方が正しい少女の顔は真っ青だった。だが、生きている、ということだけで、一気に体の力が抜けた。
『何か欲しいものはあるかい?』
まるで壊れた人形のようにオーガストはそう呟いた。
『何か欲しいものはあるかい?』
ねぇ、オーガスト。
『何か欲しいものはあるかい?』
じゃあ女の子の血は誰の………
『僕は君が欲しい。』
横たわる少女は、お気に入りだと言っていた白い服を着ていたけれど、それも赤黒く染め上げられている。
少女は生きていた。眠る、というより気を失っている、と言った方が正しい少女の顔は真っ青だった。だが、生きている、ということだけで、一気に体の力が抜けた。
『何か欲しいものはあるかい?』
まるで壊れた人形のようにオーガストはそう呟いた。
『何か欲しいものはあるかい?』
ねぇ、オーガスト。
『何か欲しいものはあるかい?』
じゃあ女の子の血は誰の………
『僕は君が欲しい。』