テキストサイズ

↑逆転↓御斗戯世界

第8章 お勉強の時間です。

【Side: 璃斗】

ウィザードはまた指を動かし、大きな本を取ると─といっても本が動いた、って感じなんだけど─その重たそうな表紙を捲った。

そこには見慣れたものが書かれていた。

「これが御斗戯世界の地図だ。」

いや、これどうみても世界地図じゃん。日本もアメリカもイギリスも全く同じなんだけど。でも、御斗戯世界は人たちが、私たち現実世界の人のコピーっていうぐらいだから、案外不思議なことじゃないのかも。そういうことにしておこう。

地図にはアルファベットがずらずら並んでいるけど、英語の評定が2寄りの3である私には理解しがたい。

「さっきも話したが、御斗戯世界の人々は悪魔を恐れ崇めて、大罪に合致した国を7つ作った。」

こっちの世界では、神様は尊いものとして崇めているけど、御斗戯世界では、恐怖から崇めているのね。御斗戯世界の人も大変ね、悪魔のご機嫌伺いなんて。

「新しいサクセサーが現れたら、大罪の名を与え、悪魔の代理として王を崇めなくちゃいけない。逆らったら殺される。前、憤怒のサクセサーであるドルミィア・ラビアの国のシェフが十字架にかけられた。」

「なんで?毒でも仕組んだの?」

「いや、そんなことをしたら、処刑なんかじゃすまされねぇぞ。そのシェフは、奴のディナーに、ケチャップを使ったんだ。」


………は?ケチャップ?

嫌な予感が………。

まさか、いや、そんな………ねぇ?

「ドルミィアはトマトが嫌いなんだ。」

エエエェェェ´Д`ェェェエエエ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ