テキストサイズ

↑逆転↓御斗戯世界

第9章 ボンジュール、灰かぶり

【Side: ?】

今日も働くせっせと、せっせと。

家事に洗濯、掃除…やることはいっぱいあるんだ。

「おーい、サンドリヨン!そろそろ砂糖がなくなるから買ってきてくれよ!」

義兄さんが二階から大声で俺に呼び掛けた。それに俺も大声で答え、金庫から銀貨を数枚小袋に入れて、出かける準備をする、といっても服は二着しかないから、少し埃をはらって髪をちょっと整えるぐらいなんだけど。

「気を付けるんだぞ、ほら!」

「おっ、ありがとう!いってきまーす」

心配性な義父さんが、出掛ける間際にくれた真っ赤なpomme(りんご)を一口かじり、砂糖を求めて、行き慣れた街道を歩き出した。

何か面白いことがあるといいな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ