秘書のお仕事
第4章 秘書のお仕事
あたしはその場にズルズルと座り込んだ
『…コンビニ…遠いもんなー…』
あと2時間くらい、我慢しようか…
いやいやいや、それは死ぬ
もうどうしろ言うんじゃー
「千晴じゃん、何してんだ?」
神の声が後ろから聞こえ、あたしはゆっくり振り返った
『涼…』
涼の手には、それはそれは美味しそうなハンバーガー
ちょ、匂いが…
あたしの胃袋に毒ですよ~
「何だよその顔、欲しいの?」
涼がハンバーガーを指差したので、あたしは頭が取れんばかりの勢いで頷いた
それを見て涼は、プッと吹き出す
「素直だなー、うら食え」
涼は膝を折って床につき、あたしの口元にハンバーガーを差し出した