壁一枚
第29章 知らない感触
美緒「先生…」
孝志「美緒、大丈夫か?」
美緒「…うん」
孝志「…」
美緒の体は
かけ布団で隠れていたし
指を入れられた現場もキスの現場も
見られていない
しかし美緒の胸元には
今さっき司が故意につけたと思われる
キスマークがくっきり
残されていた
孝志「どういうつもりだ…」
司「別に、理由なんてありません、ただ
の暇つぶしです」
孝志「暇つぶし!?」
美緒「…」
司の真意が
全くわからなかった
美緒を好きで、こんな行動をとったのか
それとも
孝志に何か恨みでもあるのか…