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今日は学校が休み。
浩太も部活が休みだからデート。

最近買った花柄のワンピースに、カーキのアウター。ニーハイにパンプス。　

メイクも学校のときより少し気合いをいれる。



「…よしっ」



私なりにおしゃれしたつもり。

こういうとき、女の子って楽しいな～って思う。



「いってきま～す！」



誰もいない部屋にそう言って、私は出発した。



カンカンカンッ…



アパートの階段を降りていく。
陽がまた野良猫と遊んでいた。



「あ…おはよ」
「…なに、そのかっこ」
「え？！変？！」
「気合い入りすぎ」
「う、うるさいなぁ！デートなんだから、気合い入れたっていいでしょ！」
「はいはい」



ほんっと失礼なやつ…！

陽を無視して、私は待ち合わせしている駅に向かった。







「よーうーくんっ」



陽は上を見上げると、手すりから下を見下ろす渚がいた。



「なんだよ」
「ふたりとも声大きいんだも～ん。寝てたのに目が覚めちゃった」
「あっそ」

「結花ちゃんが彼氏とのデートにおしゃれするのが、そんなに嫌なの～？」
「はぁ？そんなんじゃねえよ」
「気にくわないってかんじだけど♪」
「知るかよ！」




陽は乱暴にドアを閉めて部屋に入っていく。




「陽くんも素直じゃないよねぇ」



渚はつぶやいた。