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何度かここには遊びに来たことはあるけど、ラブホなんてもちろん行ったことないから、どこにあるかわかんない。



「…でも、場所とか知らないよ？」
「俺、なんとなく分かるから」



浩太は私の手を強く握って歩き始めた。



「なんで知ってるの？まさか、他の人と……」
「そんなわけないだろ！…男同士でそういう話、したりするんだよ」



浩太は少し照れながらそう言った。

高校生なんてHなことに一番興味のある年頃。男の子同士で、どのラブホに行ったとかどこにラブホがあるとか、そんな話をすることもあるらしい。






ーーーーーー……





しばらく歩くと、街の雰囲気もすっかり変わり、いわゆる歓楽街と呼ばれるところを歩いた。

キャバクラとかホストとかそういうお店はまだ開いていないから、静かで少し汚くて、夜の華やかな雰囲気は全く感じない、すさんだ雰囲気。

そこの細い道を曲がると、ラブホが何件も建ち並ぶ通りにでた。