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身支度を整えてラブホを出る。

入るときは勢いで入っちゃったけど、出るときの方が恥ずかしいかも。

外に出るともう薄暗くなっていた。

そのとき……










「………渚？」







　
ひとりでラブホに入っていく女の人。

サングラスで顔が隠れていたけど、間違いない。

あれは渚だ。



「どうしてひとりで…」



このあいだはバイトだと言っていたのに、歓楽街をひとりで歩いていた。
今はひとりでラブホに入っていった。

どうして？




「結花？どうかした？」
「ううん…帰ろっか……」






あれから帰り道、ずっと渚のことを考えていた。

でも考えても考えても答えは出ない。



アパートまで送ってもらって、浩太と別れたあと、私は陽の部屋へ向かった。