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♡Hなアパート生活♡

第22章 修羅場

それから……

渚のことが頭から離れず、上の空のまま数日が過ぎた。

渚はいつもどおりだったけど。
私は何とかしてあげたくて、でも何もできなくて…その堂々巡りだった。










「………結花、結花!」
「…えっ?あっ、浩太、なに?」



浩太と学校から帰るときだった。



「またぼーっとしてる。最近ずっとそんな調子だけど、どうした?何かあった?」
「ううん!なんでもないよ」

「なんでもなくないだろ」



浩太がめずらしく怒った顔してる…



「なんでも話してほしいって言ったよな」
「…ごめん……」

「俺に言えないこと?」
「…………」



言えないよ。
浩太には言えない…



「ごめん……本当になんでもないの」







グイッッ!!



浩太は乱暴に私の腕をつかみ、近くの公園に入る。

少し木の茂ったところへ連れて行かれて、木に寄りかかるように立たされた。

浩太の両手は私の肩を強く押しつけてる。




「…なんで嘘つくんだよ。なに隠してるんだよ!!」




……怖い…………




「俺は…こんなに好きなのに…っ!」




浩太はキスをしてきた。
いつもの優しいキスじゃなくて乱暴なキス。



「……やぁっ…!やめ……ッ」



抵抗しようとしても力で適うわけがない。
浩太の体を押そうとしても、手首を掴まれてしまい、声を出そうにもすぐに唇で塞がれる。

浩太の舌が無理に私の口を犯して、苦しい。




「んんっ…ん……ん~!!」



やだ……怖い……怖いよ……!

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