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♡Hなアパート生活♡

第25章 作戦決行

「渚ちゃんの元カレの居場所が分かったんだ!」
「えっ!!ほんとに?!どうやって?」





以下、檜山さんの話の要約。



まず、唯一の手がかりでもある前に聞いたお店に行ってみた。


行ってみたといっても、こんな男が一人で客として行くのは無理があると思い、バイト希望として行ったという。


採用された檜山さんは、黒服として働きながら情報を収集。


渚の元カレはもうその店にはいなかったけど、店長や同僚たちから、さりげなく情報を集めて
今働いている店を突き止めた…というのだ。





「……檜山さん、すっごい…」
「やるじゃん。漫画家やめて、探偵にでもなったら」



檜山さんは照れて、笑いながら頭をかく。



「今働いている店、思ったより近かったんだよ。ここから電車で3駅のところなんだ。

で、今、僕もこの店で働いてるから、やつのシフトは分かる」



「…で、これからどうすんの」

「誓約書みたいなのも作ってみたんだ!
肩代わりさせた分の借金を渚ちゃんに返すって。
これにやつのサインか判子を押させる!
…どうかな?」

「誰がやつにサインさせるんだよ」

「ぼ、僕…ひとりで問いつめるのも…勇気がいるし…
………みんなで行かない?」





う………
…………こんなおじさんと高校生ふたりって…なんとも頼りないよね…

でも、うちらがやるしかないんだし…

怖いけど……渚のためだ!!





「…よ、よし!みんなで行こう!」
「……まじかよ」



はぁ~と陽はおっきな溜め息をつく。



「ありがとう!橘さん、ありがとう!」



檜山さんは笑顔になって、そう言った。



それから私たちは作戦決行する日時などを相談して、解散した。

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