テキストサイズ

♡Hなアパート生活♡

第25章 作戦決行

「俺、いいもん持ってんだよね」



陽はニヤッと笑うと、ポケットから油性マジックを取り出した。

そして鼻歌を歌いながら、男の顔に落書きをはじめる。



おでこに“肉”
ほっぺにうずまき
つぶった瞼には目………



「………ぷっ…」



思わず吹き出す。

檜山さんと渚も覗き込む。



「………っ…やばいね…!」



みんな体を震わせて笑う。



「…私にも書かせて!」



渚は陽からマジックを受け取ると、意気揚々と落書きをはじめる。

油性といえども遠慮はない。









「……あ~!スッキリしたぁ!」



さんざん落書きして、渚はスッキリした顔でそう言った。


男の顔はものすごいことに……


それを見て、みんなで大声で笑った。
笑いすぎて涙がでるくらい。











「…………みんな…ありがとう…
お金は返ってこなくてもいい。もうこれで充分……

本当にありがとう」




そう言って微笑んだ渚は、これまで見た渚のどの笑顔よりも一番かわいかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ