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♡Hなアパート生活♡

第25章 作戦決行

「…そ、そうだ!!」



私は檜山さんから誓約書と朱肉を預かっていたのを思い出す。

男に駆け寄り、意識を失っている男の親指に朱肉をつけ、無理やり誓約書に押した。



「…こ、これでどうだ!」

 

渚はポカンとその様子を見てる。



「…檜山がお前を助けたいって言って、こいつの居場所つきとめたんだよ。
わざわざ黒服として、働いたりしてさ」

「………え…?」

「ほら、渚!この誓約書だって檜山さんが作ったの!」



私は渚に誓約書を渡す。

渚は呆然とその紙を見つめる。



「…まぁ、そんなんじゃ実際は金返ってこないと思うけど」



陽がそう言いながら、洋服の汚れをはたく。



「……そうなの?檜山さん…私のために……?」


 
渚の肩がまた小さく震える。
でも今度は恐怖で震えてるんじゃない。



「ぼ、僕だけじゃないよ…櫻井くんと橘さん、みんなで考えたんだ。」



ギュッッ…



渚が檜山さんに抱きつく。

大きな瞳からは大粒の涙がこぼれた。



「………ありがとう…ありがとうっ…」



檜山さんは優しく、渚の体を抱きしめた。

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