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♡Hなアパート生活♡

第29章 さよなら

私と陽は、駅のベンチに並んで座っていた。



「落ち着いた?」
「うん……」

「……ったく、恥ずかしいやつ」
「だって…!!陽が行っちゃうと思って…」



あ…目が合う…
陽に見つめられたら、そらせない






「昨日はごめんね…

私…本当は陽に行ってほしくない」






正直な気持ちを言おう。

素直にならないと後悔するって、分かったから。








「陽と、もう会えなくなるなんて嫌なの。私…私…陽のこと……」








「…あのさ、何か勘違いしてない?」





「…………へ?」





「俺、もうあのアパートに帰らないなんて言ってないし。

ちょっと話があるから実家に行くけど、また戻ってくる、って渚に言ったはずなんだけど」





…………はぁ??



陽は呆気にとられてポカンとする私を、ニヤリと笑って見つめる。





な…渚ぁ~!!!///





「……で、お前、俺のこと、なんだって?」
「う、うるさ~い!!///」
「言えよ」
「言わない!!」



「……ま、続きはあとでいいや。
よし、じゃ俺んち行くぞ」



えっ?私も??



陽は私の手を掴み、やってきた電車に乗り込んだ。

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