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♡Hなアパート生活♡

第29章 さよなら

あんなに近くにいたのに
大切なことも伝えられなかった

浩太にも嫌われたくなくて
陽への気持ちに蓋をして

そんな中途半端なことした罰なんだ

結局、陽も失った……





「……っく……ひっく……
陽……陽~……っ………」






ジャリッ…





座り込んだ私の前に立つ靴が見える。



まさか……



顔をあげると、そこには陽がいた。





「……………陽…?」

「なに泣いてんだよ、こんなとこで」

「…今の電車…………」

「あんなでけえ声で呼ばれたら、嫌でも聞こえるし」 





……陽!!



私は陽に抱きついた。



「よかった……よかった!もう会えないかと思った……」



陽は何も言わずに抱きしめ返してくれる。

私は陽の胸でわんわん泣いた。

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