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♡Hなアパート生活♡

第7章 新たな住人

部屋の中には、下着姿でベッドに横たわる渚と、今にも渚の体にしゃぶりつきそうなくらい顔を近づけている男。

男の手にはスケッチブックと鉛筆が握られている。




「ななななっ…なにっ!してるんですか!!」

「なにって見て分かるでしょ?モデルだよ!モ・デ・ル!」




男は一心不乱に鉛筆を動かす。




「…プロの画家さんなの?」
「ちがうちがう~そんなふうに見える~?」




それって男の人に失礼なんじゃ…とひやひやする私をよそに、渚はけらけら笑いながら言う。

男は気にする様子はない。
描くのに夢中で、私たちの会話なんて聞こえない、といったかんじ。




「…で、結花ちゃん、どうしたの?」




渚に聞きたいことはたくさんあったが、とりあえず置いといて、ここに来た理由を話した。




「203号室の人に挨拶したくて。渚、どんな人か知ってる?」




渚はびっくりしたように一瞬目を開く。もとから大きな瞳がさらに大きくなる。

そして、クスッと笑うとこう言った。




「…結花ちゃんって、なーんかタイミングいいよね。203号室の人なら、よーく知ってるよ」

「どんな人?!まともな人?!」




思わず身を乗り出す。
渚はそんな私をみて、おかしくてたまらないといった表情。




「いまここにいる人」




「………へ?」




「いま、結花ちゃんの目の前にいる、この人が203号室の住人さんだよ!」





え、えぇ~!!!!!

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